スピルリナはどこでどう作られる?産地の条件と培養から粒までの工程

「スピルリナ」と検索すると粒や粉末の商品がたくさん出てきますが、それがどこで、どんな工程を経て作られたものなのかまで書かれているページは多くありません。この記事では、スピルリナという生き物が育つ環境と、一般的な商業生産の流れを順に整理します。個別の商品を比べる前に、そもそも何が違いうるのかを知っておくための記事です。

スピルリナはどんな環境で育つのか

スピルリナは水中で育つ藻の一種です。日本語版Wikipediaの「スピルリナ」の項では、ミネラル濃度の高いアルカリ性の湖に自生し、強い日照のある地域でよく育つこと、商業生産は中国、インド、メキシコ、アメリカなどで行われていることが説明されています。

ここから読み取れるのは、生産地が「たまたまその国にある」のではなく、水質(アルカリ性)・日照・水温という条件が揃う場所に集まっている、ということです。低緯度の地域や、晴天の続く季節が長い地域に生産地が多いのはこのためです。

培養から粒になるまでの流れ

一般に、スピルリナは次の順で製品になります。

  1. 培養 浅く広い培養池に、スピルリナが育つよう調整した水を張り、種となるスピルリナを入れて日光のもとで増やします。水を緩やかに循環させ、池の中にまんべんなく光が当たるようにするのが一般的です。
  2. 収穫・ろ過 十分に増えたところで、培養に使った水と分けて取り出します。
  3. 水洗・脱水 取り出したスピルリナを洗い、水分を絞ります。
  4. 乾燥 水分を飛ばし、粉の状態にします。
  5. 成形 粉末のまま詰めるか、粒(タブレット)に固めるかで、最終的な商品の形が決まります。

工程そのものは単純ですが、どの段階にも作り手の判断が入ります。培養池を屋外の開放型にするか覆いをかけるか、1回収穫するごとに池を洗って入れ替えるか、乾燥にどの方式を使うか。こうした違いが、同じ「スピルリナ」という名前の商品の中に幅を生みます。

産地の違いは、何の違いなのか

産地そのものに優劣があるわけではありません。産地は、その土地の気候・日照・水の条件を要約したラベルとして読むのが、実際に近い読み方です。

  • 日照 培養は光合成に依存するため、晴天の多さが生産条件に直接効きます。
  • 気温 水温が保たれる地域では、季節による生産の波が小さくなります。
  • 水 培養に使う水の質は、そのまま原料の前提条件になります。

つまり「どこ産か」は、それ単独で品質を決める情報ではなく、製造元がどこで、どんな体制で作っているかと組み合わせて見る情報です。表示のどこを見ればよいかは、ハーブサプリの選び方|パッケージの4か所で客観的に比べるで4つの軸に整理しています。

粒と粉末は、工程のどこで分かれるのか

乾燥までの工程は粉末も粒も共通で、分かれるのは最後の成形です。粉末はそのまま袋や瓶に詰められ、粒は粉を固めて作られます。

粒にするときに固めるための成分(賦形剤)を加える商品と、加えない商品があり、この違いは原材料欄に表れます。原材料欄に複数の名前が並んでいれば、スピルリナ以外の成分が入っているということです。逆に原材料が1種類だけなら、スピルリナの原末だけで成形されているという意味になります。

どちらが良い・悪いという話ではなく、原材料欄を見ればどちらなのかが分かる、というのがここでの要点です。粒と粉末の選び分けそのものについては、スピルリナの飲み方|飲むタイミング・粒と粉末の違い・保存のコツでも触れています。

ピュア スピルリナ 100% の場合

参考として、当店で扱っている商品の表示を引用します(引用元:スピルリナ100% 無添加ピュアスピルリナ)。

無添加 ピュアスピルリナ100%
160粒入り(500mg×160粒)
1日目安量:4~8粒

原材料 スピルリナ原末
原産国 タイ
製造元 Green Diamond CO.,LTD.(タイ)
輸入販売元 株式会社ナチュラルハーブ

原材料欄に書かれているのは「スピルリナ原末」の1種類だけです。原産国、製造元、輸入販売元もあわせて表示されています。

まとめ

  • スピルリナはアルカリ性の水・日照・水温という条件が揃う場所で育つため、生産地はその条件を満たす地域に集まります。
  • 製品になるまでの流れは、培養 → 収穫・ろ過 → 水洗・脱水 → 乾燥 → 成形。
  • 粒と粉末が分かれるのは最後の成形工程で、固めるための成分を使うかどうかは原材料欄に表れます。
  • 産地表示は単独で品質を決める情報ではなく、製造元や原材料の表示と組み合わせて読むものです。

参考

日本語版Wikipedia「スピルリナ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/スピルリナ

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